2025 A/W COLLECTION

1930年代にアメリカ軍に採用されていたサザンジャケットに着想を得たライトアウター。
19世紀〜20世紀にかけて、アメリカのカリブ海政策の一環として中米パナマ運河の主権を有していました。
アメリカ西海岸・東海岸間の移動距離が革命的に短縮されたパナマ運河は地政学上、非常に重要視されており、
当地の安全保障としてアメリカ軍も派遣されていました。
そんなパナマ派遣アメリカ軍が着用していたのがサザンジャケット、別名パナマジャケットです。
非常に限定的な用途での生産だったため現存数はごく少数ですが、ライトアウターとしてのファッション性は抜群。
小ぶりな襟に胸にはボタン留めのフラップポケットが付き、シンプルながらも他のカバーオールとは差のつくアイテムとなっております。
当時は兵士と階級の高い将校とで生地が違っていたと言われており、
ここに着目して尾州で丁寧に織られたトライスピンツイード生地を採用。
要所にはパイピングを施し、ペンポケットを追加。

尾州産の杢スラブ系トライスピンツイード。
デザイナーが直接産地へ赴き、こだわり抜いて選び抜いた特別な生地。
日本有数の繊維産地「尾州」で織り上げた上質なトライスピンツイードは、アクリルの上品な光沢とウールの暖かみが絶妙に調和し、
クラシックなツイードに現代的な洗礼を加えました。
さらに、ヨコ糸にポリウレタンを使用することで、窮屈感のない快適な着心地を実現。
見た目の重厚感とは裏腹に、柔らかさと動きやすさを兼ね備えています。
上品で奥行きのある表情と、使い込むほどに増す風合い。
品格と機能性を兼ね備えた、特別な一着にふさわしい素材です。

素材： WOOL 27%・ACRYLIC 26%・ESTER 24%・RAYON 13%・NYLON 9%・POLYURETHANE 1%
（LINING）CUPRA 100%